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【旅ノウハウ】行列の待ち時間を簡単に予測・計算する方法|待ち行列論

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旅行やお出かけ先でよくあるシチュエーションといえば行列ですよね。特に人気店や、休日ともなると、先が見えなくなるくらい並んでいることもあるかと思います。今回はそんな時に使える便利な行列の待ち時間を予測する方法について紹介します。有名なリトルの法則は本当に使えるのか?この疑問についてもしっかり解説していきます。

待ち時間が予測できると何かいいことがあるの?

待ち時間が分かっても、短縮される訳では無いし何の意味があるの?とお考えの方もいるかもしれません。では、どんなメリットがあるのでしょうか。

計画的に動ける

日本では電車もほぼ時間通りに運行します。当たり前のように感じていると思います。この正確性のお陰で分刻みの詰めたスケジュールが組めて時間を有効に使えます。しかし、これが「1~2時間で到着」というようにアバウトだったらと考えると色々と不具合が生じることと思います。時間が読めるというだけで、かなりのメリットが有るのです。

精神的に楽

先が見えないほどの行列で、何分待ちかも分からないと心が萎えますよね。実際に並んでいる人を見ていると「まだー」「後どれだけ待たせるんだよ(怒)」などとつぶやいている方も見受けられます。そんな時に「あと1時間」など大体の目安があるだけで、待ち時間が読めないという不必要なストレスから開放されます。

待ち時間を有効利用できる

例えば、並んだお店がウェイティングリストに記入するタイプだったとします。その場合は、ずっと店の前で並んでおく必要はありません。しかし、自分の名前を呼ばれそうなタイミングで戻ってくる必要があります。そんな時に待ち時間を予測出来るたら、安心して店から離れて、観光をしたり、用事を済ませたり、有効的な時間の活用が出来ます。

もちろん行列を抜けては行けないお店もあります。そんなシチュエーションでも時間を知ることができれば、何か目的を持って時間を使えるかもしれません。

 

例えば待ち時間が・・・

  • 10分程度ならニュースを見たり友達とSNSで絡んだりして軽く時間を潰す。
  • 20~30分程度ならSNSに投稿したりゲームをしたり…
  • 1時間ほどのまとまった時間があれば、少し腰を据えて勉強したり、日記を書いたり…

などと予測が出来るだけで待ち時間を生産的な時間に生まれ変えることが出来るかもしれません

予測方法

ではどのように予測するのでしょうか。

実は行列の待ち時間を予測すると言うと簡単そうに見えるかもしれません。しかし、正確に予測することは非常に困難です。実はこの分野は「待ち行列論」という研究分野にまで発展しています。

待ち行列理論 - Wikipedia ※システムの評価に使われたりします。

ここでは、できるだけ簡単にそこそこの精度で計算できる3種類の方法を紹介します。その場の状況にマッチした予測方法(モデル)を選ぶことが重要です。

アトラクション型の待ち時間予測

まずは簡単な例から説明してきます。遊園地などのアトラクション・乗り物の待ち行列の場合の手順です。

  1. 行列の人数を数える
  2. 乗り物の定員を数える
  3. 所要時間を測る(前の乗り物がスタートして、次の乗り物がスタートするまでの時間)

まず、1~3の情報を集めましょう。その後、①÷②×③を計算すると待ち時間になるのです。

例)20人乗りのジェットコースターに100人並んでいて、所要時間は5分でした。

答)100人÷20人×5分で25分の待ち時間になると計算出来ます。

ここでよく発生するのは行列の人数が多いと数えるのが難しいという問題です。20人くらいの行列であれば簡単ですが、数百人レベルの行列の場合はどうでしょう?

その場合は、10mくらいの範囲の人数を数えてから、全体の距離の倍数を掛け算をして人数をざっくり数えましょう。大切なポイントとしては、行列の前と後ろで人の密度が違うこがあるという事です。一般的に前に行くほど詰まっていきます。ですので、真ん中あたりの人数を数えましょう。

 

実は私の大好きなラーメン二郎もこのタイプの方法で計算出来ます。

※乗り物の定員→ロット数に変えて、所要時間を15分で見積もってます。

飲食店型の待ち時間予測

基本的にはアトラクションの待ち時間と同じ考え方で計算出来ますが、注意する点もあります。椅子とテーブル、行列の人数とグループ数をどう考えるかです。

椅子ではなくテーブル数を数える

その時に、テーブルあたり何人座れるか椅子の数を数えましょう。色んな机のタイプがある場合はおおよその平均値でOKです。

②次に人数ではなくグループ数を数える

と言っても実際にはどこからどこまでがグループかわからないこともあるのでざっくりとでOKです。ウェイティングリストがあれば一発で把握することが出来ます。テーブル1席に座れないような大きなグループの場合は、テーブルで座る人数にグループを分けて数えましょう。

→4席テーブルが沢山ある場合 8人グループを4人×2グループと数える。

③所要時間は

これは人によって違ってくるのでなんとも言えないのが実情です。 下の表を参考にしてください。残念ながらカフェや居酒屋の予測は難しいです。

ラーメン店などの軽食 15~20分
定食屋やレストラン 30~45分
回転寿司やジンギスカンなど 60分

あとは、②÷①×③を計算するだけです。

リトルの法則は使えるの?

この有名な法則は、行列の長さがあまり変わらない状況にのみ有効です。

  1. 1分間に自分の後ろに並んだ人数を数える
  2. 自分の前の人数を数える

②÷①で簡単に待ち時間が見積もれます。

あれ?所要時間や回転数を計算に入れなくていいの?って思った方は鋭いです。行列の長さが変わらないということは、回転率=新規に並ぶ人なのです。殆どお店(飲食店)の場合は、ご飯時のピークに向けて行列が成長し、ピークをすぎると行列が短くなります。このような場合には全く使えないので注意してください。一方で行列の長さが安定しているアトラクションや、チケット売り場などには有効だったりします。

つまりリトルの法則は飲食店には使えないケースが多いということ!

まとめ(ざっくりいうと)

紹介してきた計算は、あくまでも予測値。誤差があるのであまり厳密に計算する必要はありません。ざっくり見積もっても結果はそこまで変わらないのです。列を外れる場合は余裕をもって戻ってきましょう。

  1. まず店内を観察してテーブル数をカウント
  2. 次に待ちグループ数をカウント
  3. 一組あたりの所要時間を予想
  4. 上の ②÷①×③ で待ち時間

行列が並ぶときは待ち時間を予測する癖をつけて、行列を最大限楽しみましょう!